法話

2013.04.29 ニューヨーク 大聖恩寺

4月20日から5日間ニューヨークに僧侶仲間と三人で訪れました。目的は、マネス音楽院ディプロマコースで声楽を学んでいる娘の卒業リサイタルを聴くことですが、もう一つの目的が、マンハッタンウオール街にある大聖恩寺に参拝することでした。
 2001年9.11の世界同時多発テロで破壊された世界貿易センター跡地から約200メートルのオフィスビルの一室を借りています。約16畳の部屋にご宝前、卒塔婆、事務機、書庫などで部屋は埋め尽くされてます。
 20日ニューヨーク到着後に、娘の案内で大聖恩寺を訪問。担当の熊倉祥元上人の出迎えを受け、ご宝前で読経、回向。その後屋上において、犠牲者2996人をだしたグランドゼロに向かい回向を捧げました。
 熊倉上人は、毎朝ここで供養しているとのことです。
 犠牲者の大多数はもちろん仏教徒ではないのですが、犠牲のなられた方々のを無念の想いを慮れば、祈る気持ちは宗教の違いを超えて同じではないでしょうか。
 何よりも、法華経は信ずる者はもちろん信じない者にも平等に恵みをもたらす教えですから。
 

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