法話

2013.03.01 宗教は必要か?

タレントや文化人と称する人が『私は無宗教です』と公言してはばからない、或いは宗教に頼る人は、心が弱いからだ。と宗教を胡散臭いものと軽蔑する日本人って外国人から奇異の眼でみられるそうです。
 しかし、何の波乱もなく人生を終わることはあり得ません。親しい者との死別、愛する者との別離、失意、孤独、病苦、老いや死の不安など、多くの破綻や悲哀を契機に、自分の限界に直面した時に宗教は必要となります。
 人生は、ある意味で、生死に迷い、煩悩に惑わされ、罪悪に悩まされる一生だとも言えます。
宗教に頼るのでなく、その教えを人生の指針として精一杯努力し、後は「神仏におまかせする」。思い通りの結果にならなくても素直に受け入れる心が、祈りであり、信仰ではないでしょうか。

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