法話

2012.12.02 森 光子さんの死で想うこと

 森 光子さんの死に関して、マスコミや芸能人達は、驚きと悲しみを表明していて、なかには、もっと元気でいてほしかった。健康を回復していたと聞いた。など百才過ぎまで元気で当然という意見が多いので、むしろこれこそ驚きものです。
 一般人であれば、92才は長寿をまっとうした もう思い残すことはないよね!ということになるが、生涯現役の女優だからこそいえるのか。有名人が亡くなると、死を惜しむ声 どうしてあの人が・・・・。
 日本人は、死について語ることは、憚られる雰囲気があります。おそらく 戦後 伝統的価値観の否定。教育から宗教を追放したことがあるのでしょう。
 何となく「おれは死なない」と問題を遠ざけているのです。養老孟司氏が「誰でも死亡率100% 」と書いていましたが 、当然のことを見失っているのですね。
それを受け入れた上で、生き方を考えるべきなのですが。

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